ある生徒との会話 ━ K29同窓生へ
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- 2013/09/07(Sat) -
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(私の塾に来ている看護師志望の女子との雑談である.私の授業は極めて雑談が多い. 私が、英語を教えるより、もっと教えたい言語や文化があるからだが、 今回は、相手の、私の三分の一ほどの年齢の子がかくのたまわった.) 「いったい独身の私はどうなって死ぬんだろうね。以前、心筋梗塞で救急車で搬送された時は、 救急隊員にも、看護師にも、『もう死なせてくれませんか』と言ったら、 どやしつけられてしまったよ」 ━ 先生みたいに、独身で、塾といったような不定期で小刻みな収入の方は、一気にお金が入る うちの土建業の父親と違って、とてもたいへんなはずです。 「あはは、そうなの? まいったなぁ」 ━ 安全な死を迎えるためには、だれか、よい、親身な友人を島にもつことだとおもいます。 「へぇぇ、そう? はっきり言ったね」 ━ 先生になにかあったとき、家族のように心配して、場合によっては介護もしてくれるような 友人をおもちになるのがよいとおもいます。議員なんかの友人もよいのでは。 「議員ねぇ・・・ 私が知っている議員はどうだかなぁ・・・政治は私には無縁だよ」 ━ では、私の父親をとりあえずご紹介します。父は、内地の人々が幻想している『南国の 善人』の典型ですから。でも、島には、そんな父や先生のような人を食い物にしようとして いる者が多いのが現状です。残念ですが。 「うん、それは私もこのごろ6年以上ここに住んでようやくわかったんだよ。島人は善人ばかり ではない、と」 ━ あと、前の心筋梗塞の時は、仙台のマンションのドアを開けて倒れていた、ということでしたが、 この家は、回り階段がありますから、先生は、自力で、1階のドアのところまで行って開け なければなりません。というのも、あの回り階段は、担架が通れませんから。 「あはは、そうかぁ、それが、私が人生最後にする大仕事というわけだね。がんばろう」 ━ (苦笑) こんなことを言ってくれる生徒もいるんだから、若者もありがたいものである。 |
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