刻印
- 2006/06/02(Fri) -
私の母は横浜の肉屋の娘で、高卒の学歴しかないが、思い返すと、運輸省航空管制官から後に高校英語教師になった父親からよりも、私は母親から貴重な生活習慣や生き方の規範を教わったように思う。

小学生のころからさまざまな本を買ってもらったが、その中に、いま思い返すと不思議だが、手塚治虫の漫画もあった。
私の子ども時代は手塚治虫が少年誌に連載をしていたリアルタイムで、『鉄腕アトム』も毎月続きを楽しみに読んでいた。
プルートゥが出たときにはアトムの敗北をほぼ覚悟し、ロボイド2号の強さには人類の終末を心配し、青騎士の運命にはいつまでも涙を流したものだった。

そんな母親が私に買ってくれた手塚作品に『アリと巨人』というものがある。
なぜ母親がそれを選んだのかわからないが、その後、私の将来の志望は、「新聞記者」となったのは、まちがいなく主人公のイメージのせいだと思う。
(本当は、主人公は学校教師だが、それは、父親への反発から私の理想にはならなかった。
ただ、〈社会悪と戦う〉という点だけが、私の理想として残ったらしい。)
その後、私は、自分がどのような大人になるのか、理想像を持たないで生きてきた。
二十歳前後で人生の行く末を決めた人間はそれなりに成功できるのだろうが、私は、理想なく、ただ、自己能力を高めることだけに夢中で生きてきた。
自分は、こんな40代になるとは予想してなかった。
果たして、さらに私は生きて50歳になるのか、それは、どんな年齢なのか、いまだにわからない。

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