ある2月
- 2013/02/10(Sun) -
ウプサラ大学でのある冬、私はフィンランド語学科の授業に出ていた。非印欧語は日本語しか知らない私は、ヨーロッパの非印欧語であるフィンランド語をマスターしようとしたのだ。


その授業で私は、ある女子学生に出会った。



彼女とは、その1年前にノルド語学科の主任教授の授業で出会っていた。


その授業は北欧語の古語を読む授業で、サンスクリットなど最古の言語を知っている私には困難な作業ではなかったが、優れた教授の授業で最も反応が早く正確だったのがその女子学生だった。私が内外の学生生活で唯一、自分よりもアタマがよい、と観念した同窓だ。



その彼女がフィンランド語の授業にもいたのである。クラストップになってウプサラ大学からヘルシンキ大学に半年くらい派遣してもらおう、という密かな野望を抱いていた私は、ここでも彼女に後れをとった。相手が彼女では仕方ない。


だが、彼女は、フィンランド語の教師に認められると、学期途中で学生をやめ、フィンランド語学科の事務職員に就職する道を選択した。


彼女の頭脳なら、逝去されたノルド語学科の主任教授の後継になれるのに、と思っていた私は、彼女の選択に意外な感を抱いたが、彼女らしい、早くてスマートな決断だったとも思った。



ライバルがいなくなって、私の、フィンランドへの熱も弱まり、その後、別記事にあるように、ドイツ語学科をのぞいて、後に親友となる Christian Kampitsch や その友達の盲目の才女 Kajsa と出会うのである。


この記事のURL | スウェーデンという国 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<旧正月 | メイン | 夢見>>
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://odjinn.blog69.fc2.com/tb.php/664-d00ab319
| メイン |