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スウェーデン人は日本が好きか
- 2015/04/04(Sat) -
       それなりに日本の大学に行った私でも、スウェーデンについてはほとんど知らなかった.

       私がスウェーデンに留学すると決まったころ、大学外の知り合いは、

       「ああ、福祉国家の・・・」という
       
       小学校で習う知識以上のものがあるわけではなかった。

       私の専門研究分野の者だけが、古代ゲルマン語研究の聖地だと認識していたくらいだ.

       そもそも、

       スカンジナビア半島にあることを知っている人もそう多くないはずで、

       ましてや、ノルウェーとの違い、フィンランドとの位置関係などはまずだれも日本人は知らない.


       スウェーデン人(といっても、私が知るのは、北欧最古、スウェーデン第一位の総合大学の
       学生と教員たちおよびその家族が中心だが)は、
      
       日本人がスウェーデンのことを知る以上には日本のことを知っている.

       ヨーロッパの知識人は、

       中国と朝鮮と日本のアジアでの戦中戦後のたどった道筋と国民性・国勢などは区別して知っている.


       ましてや、日本人の 「丁寧さ」 は、同じような美点をもつスウェーデン人としては、

       世界に冠たる美徳とみなす傾向があり、一様に日本人には寛大で親切なのではないだろうか.

       その意味では、日本人は、スウェーデンに行っても、

       会話がスウェーデン語か英語ができないと通じないという点を除けば、

       人との接触で面食らう、ということは少ないのではないかと思う.


       ただ、もちろん、外国のことであるから、知っている知識は日本人が知るものより偏向している.



       三島由紀夫のようにいまでもハラキリをする日本人がいるとおもっているし
       (私は、ハラキリはどうやるの? と聞かれたが、それに答えられる日本人がいるのか?)

       ゲイシャもふつうにどこの市井にもひょいひょいいると思っているし、

       サムライと称する特別な人間がいまもいるとおもっているし、
       (スウェーデン語の世界百科事典の 「samurai」 の項目には、
        クロサワ映画の褌ひとつの三船敏郎の写真が載っている)

       富士山への巡行がいまも盛んで、

       一方、南京大虐殺を行い、自国内でも男尊女卑の徹底した奇妙な国、という感情も多少はあり、

       その不可解さが、東洋のエキゾチックなものへのあこがれと、

       さらに、東洋の仏教や老荘思想、儒教などの教えへの尊崇とあいまって、
       (宗教のラジオ番組では、仏教はもちろん、中国の古代の知恵も普通に解説されている.
        その意味では、日本人よりも、ヨーロッパの知識人は、東洋思想に精通している.
        まあ、それが、世界、なのだが.)

       日本には、好奇心 と 親近感 と 多少の尊崇の念 と いくばくかの猜疑 を抱いているのが
       おおかたのスウェーデンの知識人の感情ではないかとおもわれる.



       ──────



こうした日本観が今後どう変容するかは、

ひとえに、日本の若者たちの今後にかかっている.


よくもわるくも、


たがいを知ることは世界のためにはなる.




未来の世代よ、


よくよく努力してくれたまえ.





carolina
(Carolina, Uppsala universitesbibliotek)


(2012/06/28)
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