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スウェーデン的分析力と日本のマスコミおよび大衆 --- サッカー・ワールドカップ後記
- 2011/05/01(Sun) -
(本記事前半は、2006年2月の冬季オリンピックのさ中に書かれたものである.)

私がスウェーデンにいたころ、国民スポーツ・アイスホッケーのナショナルチームのゴールキーパーであるトミー・サロは、国民的英雄だった。
スウェーデンの1994年オリンピック金メダル、1998年ワールドカップ優勝の立役者とされ、さながら、かつての日本のプロ野球の王貞治・長嶋茂雄にあたっていた。

今回のオリンピックには、彼はもはや出ていないようだ。
この記事を書くために、スウェーデンの新聞のスポーツ欄をざっと読んでみた。
彼は、かつての名声をいまは冷静にマスコミによって分析されているようだった。
一度持ち上げたらそのまま浮かれてかつぎっぱなしのどこかの国のマスコミとは違い、客観主義・実力評価主義の徹底したスウェーデンならではの「名声」の推移だと思う。

ちなみに、その新聞では、これもスウェーデン的なのだが、「強いチームにはすぐれたゴールキーパーは不可欠である」という前フリで、ベスト・ゴールキーパーのランキングをしていた。

1位チェコ、2位カナダ、3位スウェーデン、4位アメリカ、5位ロシア、6位フィンランド、7位スロベキア、のゴールキーパーの順でランクづけがされている。
さらに、総合チーム力では
1位カナダ、2位チェコ、3位ロシア、4位スウェーデン、5位フィンランド、6位スロベキア、7位アメリカ
となっている。自国のチームに無責任な持ち上げ方をしないのもスウェーデンらしい。
ちょうど、いまテレビで、キーパーと総合力ともに1位2位を分け合っているチェコ対カナダ戦を放送している。

冒頭のトミー・サロがいたころのスウェーデン・ナショナルチームは、国民に、敗れればあのトミーがまさかの失点をしたと悲嘆の涙を流させ、勝てば味方が苦戦して得点するまでよくトミーが期待どおり相手を零封したと感激の涙を流させ、勝っても負けても、国民泣かせの優れたチームだったことはいまだに私の記憶に確かだ。


(スウェーデン・チームは、その後、金メダルに輝いた。)




スウェーデンのマスコミが上記のような報道の仕方をするのは、ノーベル賞の国ならではの、実証主義・客観的真実重視の国風のゆえだろう。

それにたいして、日本のマスコミの報道の仕方と、それを喜ぶ日本人の体質は、今後、より強いサッカー日本代表を送りだすためにも、変化が必要だと、以前代表監督をしていたさる外国人が論評していたのは、正論を正面から言われることに慣れていない日本人のスタジオパネラーが 「葬式のように」 静かになってしまったにもかかわらず、正鵠を射たものだった。
そして、日本マスコミは、そうした発言を 「苦言」 と題して報道することで、自分たちの扇情的な記事の次位におこうとする。
まあ、日本人は、正確な知識ではなく、気持ちよくさせてくれるものをほしがる種族だからなぁ。


マスコミ・ファンともに、選手にプレッシャーを与えるようでなければならない、とその人物は語っていた。しかし、日本人は、得点を挙げた選手のみを祭り上げ、情動的に舞い上がった人々をさらに煽る、なんら客観性のない、夢想だらけの報道にどっぷりつかっている。確か、日本人の代表監督もマスコミに怒ったというが、これでは、とても、サムライを送り出す母体とは言えまい。サムライがいたとしたら、くだらない持ち上げ方をされるのが五月蠅くて仕方なかったことだろう。


私たち一般大衆がほんとうにうれしいのは、不正確な文章で浮かれ気分にさせてもらうことではなく、本当に、どこの国のチームがどのように優れていて、試合はどのような優秀さと優秀さとの間の戦いになるのか、を正しく客観的におしえてくれる報道であるはずなのだ。


日本人は、いつになったら、自分たちの器に気づくのか。

いつになったら、目 (憧れの目ではなくて、観察する目を!) を世界へ向けて、学んだことを自分の知恵として体現できるようになるのだろう。

ku

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