スウェーデン人の若者 ―― 自然をいつくしむ健やかな心
- 2013/03/01(Fri) -
スウェーデン人は、ゆたかな四季をもつ日本人よりも、自然をたいせつにし、愉しみ愛する心をもっている、とその地を訪れた外国人はだれもがおもうだろう。 それは、林間の遊歩道にある深緑色の小さいゴミ入れが日々清潔に保たれてゴミ回収される事実からもわかる。( スウェーデン人―我々は、いかに、また、なぜ 第8章参考)

北欧最古のウプサラ大学で勉強するために外国人がスウェーデン語を学ぶコースに入ると、カリキュラムの初日の宿題は、たぶん、いまも、カール=フォン=リンネに関する60分テープを聴いて、それに答えるもの、さらに、全文章を書き取ることだとおもう。植物学に画期的な分類を行ったリンネが、スウェーデンでは、最大の学問的偉人だ。

無論、そのあとで、アルフレッド=ノーベルや、数々のノーベル賞受賞者の伝記、そして、日本でも有名な 『ピッピ』 のアストリッド=リンドグレンや 『ニルス』 のセルマ=ラーゲルリョーフも読まされることになる。後者は、リンネとともに紙幣の顔だ。

ニルスといえば、先日書いた、若くしてガンになった私のスウェーデンの友人、Jonny Nilsson は、ジャズダンスの練習に、1日おきに自転車で1時間かけて別の市に出かけていた。一度、私も行ってみたら、私の、太いタイヤに重い車体の、頑丈さだけが取り得のスウェーデン軍払い下げの軍用自転車のスピードでは2時間近くかかった。街灯もまばらな暗い森や草原を抜けて行く高速道で、オオカミやクマに出くわす危険を覚悟しての暗闇の中でのサイクリングだった。無論、車をもっている学生もいるが、自転車はほとんどの学生の移動手段だ。

朝日が深く差し込む食堂での彼の "Skönt väder!!" (いい天気じゃないか!)というよく聞いた挨拶をいまもその声と笑顔とウプサラの高く澄んだ空とともに思いだす。





(本記事は2006年8月22日に書かれた.)
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