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受験の勉強とは
- 2013/08/02(Fri) -
(本記事の一部は本年1月13日に書かれたものである.)


大学入試センター試験まで1週間をきり
私のところで机を使いにくる受験生たちも、緊張顔あり、お気楽顔あり、個性が鮮明になってきた。


センター試験は、英語に関していえば、じっくり腰をすえて考える性質の頭脳が要求されているのではなく
たとえば、外国人と会話するときに、相手の話のポイントを押さえつつ本質を推測理解するような、
いわゆる、言語活動の実際場面で有効な全体把握能力のスピードと適切な精度が要求されている試験である。


だから、センター試験に不向きな性格の子、向いている性格の子というのもそれぞれある。
私のこの島の生徒のなかでは、
自分が大好きで、いつも前向きで、あまり立ち止まって悩まないタイプの子は高得点を挙げるようだ。


◇◆◇◆◇◆


大学入試というのは、あくまでも通過点なので、全速で駆け抜けてしまうにこしたことがない。
本当の学問は、大学院に行くころになって始まるものだ。
大学受験生だったころの私はそこがわからず、
受験勉強に真っ向から対峙してしまったために余計なことで頭脳を無駄使いした。
理系の学科では、数学の公理体系を始めから勉強したり、
生物なら岩波のオパーリンの著作を数千円で買って読んだりした。
そんなものより、千円くらいで買える受験参考書を覚えたほうがずっと受験に関しては有効だったのに。
文系の科目でも、そもそも外国人の人名であれこれ想像した。
たとえば、どうしてローマの皇帝の名前はみんな 「~ウス」 で終わるのか、
インドの釈尊はブッダと呼ばれるが、どうしてか、
英単語では、-eで終わる単語が多いのに、どうして、発音には最後に 「エ」 が入らないのか、
などといったところで、勉強は停滞し、つまらなくなるか、とことんまで調べようとしたりした。
それで、行きたかった某国立大学の理学部は不首尾で、仕方なく私立大の文学部に滑り込んだ。
もっともそこで、サンスクリットという、数学に劣らぬ魅力ある言語と知り合ったし、
古代北欧語の論文でスウェーデンにまで留学させてもらったのだから、人生どうなるかわからない。

ラテン語のusは男性名詞語尾だとか、ブッダは、自動詞 「目覚める」 の過去完了形で、自動詞なので受け身でなく完了の意味を表し、意味は 「目覚めきってしまった人」 で、語形変化は、古代イラン語の研究者Barthoromae提唱による法則の現れ、英語の-eは語尾で、ゲルマン語間で-anだったりもする部分で、意味の本質はその前部分、gameだったら、gam-の部分で、そこが 「愉しみ」 の意味。だから、gamanと書く地域・時代もあったわけで、日本語の 「我慢」 をローマ字で書いたらゲルマン人には 「愉しみ事」 という意味になってしまう・・・・・・

まぁ、いまの私のようなニンゲンが従兄か家庭教師にでもいたら、私のような受験生は適切に軌道修正されたのだろうが、当時の私は独りで暗中模索していた。

自分が受験時代悩んでいた知識は、大学にはいってからわかった。私は無駄なことにアタマを使っていた受験生だったのだ。その意味では、大学にはいってから目が開く人も私のようにいるはずで、よく、転部・転入してくる大学生に優秀な人がいる、というのもこのあたりの事情からなのだろう。


受験勉強は、あくまでも、総得点をいかに上げるか、そこのみに工夫と努力を傾注すべき作業で、
決して、本質を究めようとする勉強であってはならない。
しかし、決められた時間内で高得点を挙げるための工夫をする能力もまた、人生には必要な能力なのだから
若者は、ほんの数か月は、そこに全精神力体力を傾注してもよいのである。



若者よ、努力せよ。


頭脳をもまた、肉体同様鍛えよ。



後の世界は、きみたちのものだから。




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