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生活言語と外国語
- 2016/05/18(Wed) -
私はいま、日本に、住んでいる.


生活言語も、日本語、である.







私は映画が好きで、好きな作品(それも数多いが)は、しばしば、コンピュータの一台をそれ専用にして、

在宅時は、エンドレスにかけっぱなしにしている. 環境音楽画像と同じである.


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映画でヒットしたものは、たいてい、



【ダメだと言われていた者が周囲を驚愕させてそれを為す】



というテーマが普遍である. ダメ時代のエピソードが悲惨であればあるほど効果大だ.





例えば: 

デブでいい加減だったボクサーが世界チャンピオンを倒したり、



家族を殺された元将軍が奴隷になっても陰謀を企てた現王を倒したり、



記憶をなくして一郵便局員になっていた男がエイリアン管理職だった過去を思い出して地球を救ったり、



キューバ陸上で期待された男が事故でオリンピック代表になれずもボブスレーでオリンピック出場を果たしたり、・・・・・・






このような、《逆転ストーリー》 が好まれるのは、





人が想いもしないことを映像にして観衆の度肝を抜きたいからなのか、





いや、それは、そもそも 「逆転」 などではなくて、人生に普通にあることなのだよ、

とあらためて大衆に確認したいからなのか、



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私は、そんな環境映像をかけっぱなしで、実は、観てはいない、ということのほうが多い.




映画は、音声だけを聴いて映像を脳で想像するほうが 「なにか」 によい、というような眉唾な記事を読んだ記憶がおぼろげにあるが
(「なにか」 が何だったか、もう覚えていない)、



無論、私はそんな記事に従っているわけではない. 毛者どものトイレ掃除の間も何かを聴いていたいだけだ.ラジオのように.




この時代、コンピュータもタブレットも手に入れやすくなったので、そうしているだけだし、住まいが離島でなければ、



屋内のことより、戸外で、社会で、活動することに熱中するだろう.



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問題なのは、その、私が日々聴く映像の音声だ.





生活言語がスウェーデン語ほかヨーロッパの数か国語であったスウェーデンにいたころは、
(相手の母語になるべく合わせて話すので)




ラジオやPCで聴くのは英語でもドイツ語でもフィンランド語でもデンマーク語でもフランス語でも、新鮮だった..




いま、日本で観る映画の音声は、



日本語か英語である. 古代ローマ人も現代英語を話す.



無論、スウェーデンでもその映画のローマ人は英語でしゃべっていただろう.

別に、映画会社の責任ではない.

原因は私である.



同じ英語でも、ヨーロッパの多国語圏内で稀に接する英語と



日本語以外でメディアで接する言語といえば90パーセント以上は英語である状況で接する英語とでは、



脳に入ってくるときの新味が違う.

喉が渇いている時に、冷たい水を飲むのとオリーブオイルを飲むのとの違いに似て.




脳の快感度が違うのである. 私個人の問題なのだ.




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