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永遠の眠り
- 2016/02/25(Thu) -
私が猫を撫で愛するとき

そこにはただ全き平穏が存在し続くばかりである

これまでの人類の歴史の中で

猫と私のような時を過ごしたものたちは無限の無限ほどいただろう

そのものたちはみな どちらかが亡くなった時は生き残ったほうが

別離の場合は互いに生きて なんらかの喪失感に苦を感じてきたのだろう

別離の苦は 断崖のように 急激に 厳粛に 抗うこと能わぬ威力で現出する

生物の世界の 愛し合うものたちの時間は そうして急激に断絶する

急激な断絶の苦を 歴史は無限の無限に創成してきた

あるとき私が心臓の不調でたおれた瞬間は 私に愛するものがいなかったからか 

私は救急隊員に もう死なせてくれないか と穏やかに言えたが いまならどうか

かたやこれまで私の腕の中で息をひきとったものたちは

理由のわからない苦のうちにも 眠るように動かなくなった

眠るように またいつか目覚めるまで 眠るように


これからも これまでの愛し合った無限の無限の死者たちのように

私のところにも眠るように動かなくなるものが出

私も どうあがくかわからぬが動かなくなる

長い長い歴史の中のほんの刹那一瞬のような私たちの生の中の愛の時間の終焉



そんな刹那一瞬の断絶の時になにを憂い苦しむべきや

これら小さき毛物たちは 人間的愚を離れて 速やかに苦の眠りを受け入れるだろう

別離の難儀に耐えるだろう


きっとそうにちがいない きっと


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