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書く、ということ
- 2010/12/30(Thu) -
先日、レイ=チャールズの伝記映画を観た.
私が知っている彼の曲の多くがクスリ漬け時代に書かれたことを知った.
シュワルツネガーもステロイドで有名になって知事になった.


私の体格からあれこれ言う者がいるが、
私自身は、ステロイドもモルヒネも一切の薬物を経験したことがない.
そんな健常な私でさえ、、
歩行中、就寝前後、たまに飲むアルコールの時など、ああ、書いておきたい見解だ、とおもうものが閃くことがある.



だが、

いまの私は、


「それがなんだ」


とおもってしまうのだ.



知りあいの駿台の英語講師も、英文法のブログをしていて、日々記事にする内容をメモしてせっせと更新しているが、
私には、その意欲が理解できない.



ネットで自分の知見を流せば、それで裨益する者がいるのだから、すべきだ、という見解もあるだろう.



しかし、


私は、まあ、根がものぐさなのもあり、


自分がわかるようになったことは、自分の人生では満足で、他人は、あと数十年したらわかるようになればいい、


と単純におもってしまうのだ.



レイも、曲がお金になったことだろう.


私は、いまだに 「成功」 という言葉の意味がわからないし、


自分が生きて、若者に飯を食わせてやる程度の収入があれば、あとは自由にものを考えていたいニンゲンなので、



どんなひらめきがアタマに浮かんでも、その瞬間、ああ、そうだな、と自分で愉しんで、
もうあとはなにも遺さない.



人それぞれだから、どれが正しいとも言えはしない.












かくて、自由な思索者の今年も終わりになるわけである.




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みんないっぱい
- 2010/12/22(Wed) -
あしたは休日だから、
いつも朝と昼はミキサーでつくる野菜ジュースだけの私も、今夜はカツカレーを久しぶりに食べてみた.

帰ったら、内地の娘(みたいなの)から干し芋がきたので、郵便局の配達員におすそわけ.


お向かいのおうちのおばあさんもお好きなのでおすそわけ.


さらにお隣の花屋にもおすわけ.


帰ったら、子猫たちがキャットフードではたらずねだるので、半額牛肉を焼いてやり、


油ものは嫌いな子にはレバーのくんせいをいつもより多く3枚やり、


みんなおなかいっぱいになりましたとさ.


おなかいっぱいはいいことだ.


m


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昔の友、K29生たちへ
- 2010/12/18(Sat) -
私はいまだに独身だ.結婚歴さえない.しかし、子どももいる家庭生活は2回ほど経験した.

そんな身軽(?)な私だから、この10年で3回大きな引っ越しをした.スウェーデンから仙台、そして東京に戻り、それから沖縄だ.

沖縄の中では島から島へと移ったから、小さい引っ越しはここでも2回ある.

沖縄へ来る前は、インドや南アフリカに移住するつもりで職も決めたしパスポートも取った.




自分はどこでも行けるとおもっていた.

身体は丈夫でどんな肉体労働だった若者に負けないでできるとおもっていたし、事実、沖縄ではそんな年月もあった.


子どもや若者がいるところでは、なんらかの勉強を教えられようから、人と話すきっかけもできる.


どんなものも食べられるし、どんな生活習慣でも受け入れるつもりだった.



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



最近、この2年くらい、はらの調子がおかしい.暴飲暴食のつけか.


それで、最近は、青野菜をミキサーにかけたジュースを朝も昼も飲んでいる.


以前、高田馬場駅の地下の焼肉屋に行けば黙っていても店員が私用の肉を運んできたほど肉を食べていた私も、

いまはまったく肉が口にはいらない.


だから、生野菜が日々手に入らないような土地には住めない.

ミキサーが使える電気が通っていないところでも住めない.

差し歯もぐらぐらするから、歯医者もいるところがいい.

内地の娘(みたいなの)に今回もクリスマスの贈り物をしたから、流通経路がない場所には行けない.

あとは、そう、印欧語しかしゃべれないから、やっぱり、アジアやアフリカの奥地には住めない.

メガネが必要だから、砂埃のひどい砂漠もむずかしいだろう.

寒さにはスウェーデンで慣れたつもりだったが、心臓をやったから、極地近くにも住めないだろう.



そう考えたら、自分はちっとも自由人じゃないな、と実感してきた.


私も、ふつうに定住して、ふつうに居心地よい日常生活を保持したほうがいいのか.


もっとも、それでも、独身にはかわりないが.


s


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文化の保守
- 2010/12/12(Sun) -
文化には、それを尊ぶ文化継承者 (つまり、その土地に住む者たち) が、
異文化の侵入を拒むことも多かれ少なかれ必ず見られる.
端的な例としては、スウェーデンがEUすなわちヨーロッパ連合に加盟する際に行われた国民投票で
賛成が約51%、反対が49%という結果であったが、その時の反対派の理由が、
スウェーデンのよき気風の風土に自由に他のヨーロッパ人が入ってきてほしくない、というものだったことが挙げられよう.


ここ、沖縄の離島で、私は、往来で出会った知人に 「こんにちは!」 と大きく短く挨拶して行き過ぎる.

しかし、もしかしたら、沖縄の風土の挨拶の仕方は、立ち止まって、地元の方言で、もっとゆっくりと言葉を交わし合うことかもしれないのだ.


私のように挨拶する者が増えたら、新たに沖縄にやってきた内地の人々は、
なんだここは東京とかわりないじゃないか、とおもうことになるのだろうか.
かつて、私がここに来た当初、地元の県立高校の先生は、
よき風習のあるこの島に、これ以上は内地の人に定住してほしくない、ということを述べていた.


◆◇◆◇


異文化接触は人も民族も進化させる、

これは、私がこのブログのあちこちで書いていることだし、

私が住みたい土地を求めて移住を重ね、その土地でさまざまな仕事をしながら自分の精神のために翻訳などをしているのも、

異文化が自分に新鮮で健康な息吹をもたらす、と感じているからだ.


しかし、私が訪れた土地にすれば、私は迷惑な異文化侵入だったのか.


私のこの島の住まいに、知人のお子さんが小学生も大学受験生も問わず遊びにくる.

もっとも、親語さんたちは、ここを 「塾」 と考え、私がやりたい勉強をさせるのを期待していらっしゃる.


無論、受験生には、私が内地の予備校でしてきた受験英語の授業を行うが、


たぶん、これも外国語関係の記事で書いているように、私の授業はきわめて脱線が多く、

勉強以外のこと、それを子どもたちに話す時間もかなりある.


しかし、それでも、勉強になることなら、私は島に貢献しているのか、島にとって私は必ずしも迷惑な異文化でばかりあるのでもないのか.私に 「なにかしてもらいたいとおもう」 と述べた校長先生の言葉は、内地では聞かれない切実な響きをもっていた.


私にとりえがあるなら、その 「とりえ」 だけ保持したまま、あとは島人と同じようになればよいのか.

いくつかの点では、もうじゅうぶんに島人らしい私は、自分の本質は失うことまで要求されていないだろう.


内地の文化、それは、確かに、この島では、似つかわしくない.

しかし、他者に文化を強制するのもまた非人間的なことだ.


◆◇◆◇


スウェーデンは、ヨーロッパ連合に入ったあとも、その議長を務めたりと、確実に発展してきた.


異文化接触は、その弊害があるにしても、異文化を受容する在来文化は、そこであらたに耐性を強め、

より強く、異文化を消化して己が文化を向上させる方向に成長してゆくのが正しいあり方なのであろう.




私がいるこの素朴な沖縄の離島も、異文化の侵入を拒み、異文化を排斥するのではなく、
それを受け入れてなおかつ自らの本質を向上発展させる方向に進んでほしい.

そのためにも、異文化を担ってきた者は、この土地の文化を尊ぶ心を忘れてはならない.


異文化は、そこから学ぶものがあるからこそ、価値をもつのであるから.


az

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外国語学習とは
- 2010/12/11(Sat) -
外国語は、それだけで存在しているのではない。

外国語のもつ魅力は、2つのことによって決定され、それを人がどう愛好するかで、その外国語の達成度が決まってくる。

ひとつは、外国語には、それが表わす、母語話者の国民性および、その外国語がもっている文化的遺産(主として、文学作品)があるということだ。

後者のほうは、時代もジャンルも多岐にわたるのが普通だから、人は自分がのめりこめるのもを探すのに苦労はしないだろうが、前者は、確固として存在するものであるから、その思考方法や生活慣習に沿って運用できなければ、その外国語は学習者に苦痛となる。

もうひとつは、外国語がもっている構造体系とそれを学習するための学習者の環境である。それが学習者になじめるものであれば、達成度は高いが、そうでないと、やはり学習は学習者には苦痛が多くなる。私は、スウェーデンの大学で、一般外国人学生が要請される英語の論文指導などは不要と言われて、余った予算をどうしてほしいかと尋ねられて、スウェーデン人のスウェーデン語教師を私専用につけてくれ、と大学に言ったら、ふだんは大勢の学生を教える先生と教室を私専用にあてがってくれた。私には、その環境が自分にいちばん厳しく学べる方法だとわかっていたし、そうしたかったので、がんばれたし、私がいまのようになったのもそのおかげと言える。無論、そのあとで、別の先生のご家族と親しくつきあいもした。スウェーデン人の友人と新聞配達もした。私がある事件に巻き込まれたとき、学期末試験の朝だったのに、友人たちが別個に、登校する前に警察署に寄って私のことを擁護して行ってくれたようで、警察から、きみはよい友人を多くもった、とも言われた。
スウェーデンでは英語が通じる、とよく言われる。しかし、スウェーデンで、ご老人や子どもと親しく会話したいとおもったら、スウェーデン語を使うしかない。英語だけでは、不完全なのだ。その国民の母語を使えるということは、その国での生活の本質を知る契機になるし、それがなければ、ほんとうにその国をわかったとは言えない。


私は、いったい、何か国語をしゃべれるんですか、とよくきかれる。

しかし、私は、自分が、この小さい地球でも、まだまだほんとうにわかるようになれない土地のことをいつも考える。

アフリカの言語を学ぼうかと、ここ沖縄の離島に来る前に考え、南アフリカに移住してアフリカを移動して生きようとおもって求職活動も首尾よくいったが、途中下車した日本の南端でいついてしまったのである。

しかし、無論、私がわからないのはアフリカばかりではない。


スウェーデンにいたころ、私はよくスペイン人に間違われた。
長髪であったのと、ヨーロッパ諸国語をいろいろ使っていたから、東洋人とは思われなかったのだろう。
スペイン人の娘とは、二人出会った。同じコリドーの留学生で、私にhotmailの使い方から教えてくれたルスと、スウェーデンの大学に入学したときに最初のクラスで一緒になったエヴェリンだ。
当時私は愛したスウェーデン娘がいたが、スペイン人の彼女たちも魅力的だったと今おもいかえすとそうわかる。彼女らのやさしさとはつらつとした陽気な精神とおおらかさは、スウェーデン人の娘とはちがった意味ですばらしかった。濃紺と緑青の違いのように、たがいにはっきりと異なり独特の味わいのある国民性だ。

スペイン語を話せると、中央・南アメリカ大陸の人々とも話せるだろう。無論、ロマンス諸語の進歩も見込まれる。もし私に人生でもう1回、徹底的に外国語を学習できる機会が与えられるならば、私はたぶん迷わずスペイン語を選ぶだろう。

それとも、いっそ、このいまいる土地で為すべきことを成したら、ヨーロッパの西へ移住しようか。



solen



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秋色なくもおだやかに
- 2010/12/03(Fri) -
Gillis Herlitz の 『スウェーデン人』 では、
スウェーデン人の児童教育の基本は、「子どもに刺激を与えること」 と記されている.


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



私は先日ちょっとした事故にあって、昼間の仕事を今週休み、夜の、高校生たちの相手だけをして、終日ぼーっとしている.



私の子どものころ、『サンダーバード』 というテレビドラマがあった.人形が動くもので、私は、その戦闘機の模型を作るのを好んだ.2号と4号が好きだった.


そんなものもいまは観られることを、きょう、たまたまインターネットで遊んでいたときに知った.


私は、そこで不思議におもった.

どうして、同時、小学生高学年だった私に、周囲の大人はだれも


         ●「サンダー」 という英語が表す意味、とか
         ●「雷鳥」 とそのままではなってしまう単語が、日本の高山にいる鳥と同じものをさすのか
         ● 日本の 「ライチョウ」 は英語でなんというのか
         ● なぜ、「雷」 という単語が戦隊の名前に選ばれたのか
         ●「雷」 が、北欧神話でも、インド神話でも、ギリシャ神話でも、太古には軍神や主神の武器であったこと
         ●「雷」 を表す諸外国語の単語の成り立ちについて、


などを話してくれなかったのか. 父親や叔父たちでさえも.


子どもであってもそんなことを聞いていたら、私は、二十歳にならずとも外国語に目覚めたかもしれないし、
生物学や動物学やなにかに関心をふくらませることができたろうに、と、
まあ、怪我人の暇つぶしにどうでもよいことを考えたわけである.



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



私は、夜に机を使いにくる小学生~高校生に、彼らは勉強を教えてもらいたいのだろうが、
私は、そうでない話題ばかりふっているが、理由は、それが愉しいからでもるし、それでいいともおもっているからでもある.

特に、高校生にどこぞの大学入試問題の全文訳などをしてやるときには、

day という英単語ひとつで、サンスクリットからギリシャ神話のゼウスにいってしまって15分くらいは中断するのだから、
私のところはまちがっても、「塾」 などとおもって来てほしくないわけだ.





・・・・・・とまぁ、こんなことを書くと、これを読んでいてくださる、私の東京の知人、

あなたは、きっと、「やっぱり、ちゃんと大学で教えたほうがいいんじゃないの」 とおっしゃるかもしれませんが、

私は、学問は、自分が知りたかったところはわかるようになったか、その方法は知ったし、現代がわからないところの地平線も見えたから、


あとは愉しみで読みたい古典を読んで過ごせればよいのですよ.生計は、
何も、
向学心なく就職のことしか考えていない学生・院生を相手にしなくても、
世界、なんでもほかから得られますから.



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



そんな、無責任な 「塾」 運営者の私に、高校生の親御さんがお薬や食物をもってきてくださる.


こんな駄文を (お読みの方には失礼!) 書いている私になど.



それを、もうしわけなくおもいもしますが.



chus




しかし、それでも、こうしていることを、自分に肯定している私なのである.







ma




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観える
- 2010/12/02(Thu) -
以前の大学入試センター試験の英語は、最後の第6問が物語文の長文読解問題だった。
そのある年の問題で、妻にも死なれた老人が、娘夫婦と暮らしていながらも独りになる時間ほしさに釣りに行く話があった.何も釣れないと言われた湖で、自分の思索にふけりたいためだけに釣り糸を垂れる老人だったが、ある時、大物を釣ってしまう.しかし、・・・一瞬、周囲をあっと言わせることの凱歌を思い描いた彼だったが、自分の独りの場所を守るために、その魚を逃がして、また釣果なし、ということで嫁夫婦の家に戻る・・・という話である.


センター試験のこの第6問にはおもしろい話が多く、私は、予備校でも、これらの問題文を訳読するのを愉しんでいた.

しかし、この問題については、自分には未知の老人の境涯の話であり、「独りであれこれ考える」 ということが本当に年をとったらしたくなるとはどうもしっくりこなかった.好きな相手と一緒にいるほうがたのしいだろうに、と当時、40代前半の私はおもっていた.


☆ ★ ☆ ★ ☆



「雑音がない」 という言い方がぴったりくるのかもしれない、ここ、沖縄の離島の生活は.いや、「離島」 というのは正しくない.最初にいた、島民が400人にも満たないところは、かえって、周囲から拘束されて、雑音まみれ、という感じだった(特に、内地出身の 「自称・沖縄通」 の五月蠅さ・鼻の高さは噴飯ものを通り越して阿呆の見本だった.たぶん、そんな迷惑な内地出身の人種が多いのも沖縄の特徴かもしれない).そして、その後にいた石垣島は、東京の喧騒が漂い始めていて、やはり落ち着かなかった.私がいまいるのは、宮古島である.


「雑音がない」 というのは、文字どおり、平日の昼間でも、東京のお盆のような街がもつ静けさ、という意味もあるが、もっとたいせつなことは、

自分の中に雑音が生まれにくい


ということでもあるのだ.

子どものいる恋人と同棲しながら、初めての土地の大学でスウェーデンから4年ぶりに帰国して博士論文を書いていたころは、なぜか腰を痛め、異常ないと言う整骨医には、そんなにいろいろあったら、あんた、腰くらい痛くなるよ、と切り捨てられた.

その後、心筋梗塞になって、東京の出版社に移ったときも、仕事はともかく、私を迎えた者たちの思惑に当時はとまどうこと多く、いま思えば、有効にものを考えられていなかった.

「雑音」 はみな、自分の中から出るのだ

そういう意味では、うるさくてものを落ち着いて考えられない、というのは、とりもなおさず、自分の落ち度だ

そうはいっても、しかし、人は、環境に影響も受けざるを得ない

だから、出家者・修行者は 「雑音」 のない土地に引きこもる


そして、私もまた、この島に来て、たぶん、スウェーデンにいたときよりも落ち着いてものを考えられるようになった


これも、年をとって対外的に動くことが少なくなった、ということのせいなのか


いや、理由はなんであれ、

こういう状態は、たぶん、生きてゆくうえで必要だったものに違いない


だいぶおそくなったが、いま、ようよう周囲を観るのが可能になってき、ほっとしている.


(2010.1.10.記)




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